SHEAFFER Crest シェーファー クレスト トライアンフニブ という万年筆

SHEAFFER Crest シェーファー クレスト トライアンフニブ

SHEAFFER Crest シェーファー クレスト トライアンフニブという万年筆を紹介します。

この万年筆は、SHEAFFER(シューファー)というアメリカの有名メーカーのものです。
シェーファーは、アメリカ大統領が使用するメーカーとしても大変有名で、アメリカを代表する文具メーカーとなっております。

SHEAFFER(シェーファー)
1913年にウォルター・A・シェーファーさんが『W.A.SHEAFFER PEN CO.』を設立。
アイオワ州フォートマディソンで宝石商を父と共同経営していたシェーファーさんは、1907年に新しい自動吸入式万年筆を購入しますが、使いづらさを感じ、自ら改良を加え、レバー充填式万年筆を開発、二度の特許を取得します。その手作り万年筆の売れ行きが好評であったことから、宝石商の事業を清算し、1913年の会社設立へと至りました。1920年には、『ライフタイムペン』という構造を永久保証する万年筆を販売します。前例がなかったことから大人気となり、筆記具業界で不動の地位を築くことになります。その後1924年に、シェーファーのシンボルマークとして有名なホワイトドットマークが採用され採用され、誇りと品質の証とされ、現在に至っています。

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この万年筆は、1940年代のものです。
大きさは、小さい昔ならではのサイズ感となっており、

SHEAFFER Crest シェーファー クレスト
・長さ:125mm(収納時)、140mm(筆記時)
・径:11mm
・ニブ:14金巻ニブ(トライアンフニブ)
・吸引:プランジャー式
※1940年代製造
※MADE IN U.S.A

スペックをご覧いただけますとお分かりいただけると思います。軸も細く、長さも短い作りとなっています。

SHEAFFER Crest シェーファー クレスト トライアンフニブ

ニブの形状が変わっており、この当時のシェーファー独特の形状をしており、トライアンフニブと呼ばれ、豚鼻ニブとも呼ばれていたニブです。

SHEAFFER Crest シェーファー クレスト トライアンフニブ

先は、ややそっており、非常に書きやすく滑らかな書き心地の14金ニブです。

SHEAFFER Crest シェーファー クレスト トライアンフニブ

SHEAFFER Crest シェーファー クレスト トライアンフニブ

裏側をご覧いただくと、ニブ自体が裏に巻き込んだ筒状のもので、普通のニブとは形状が異なっていることがお分かりいただけると思います。14金製巻ニブと言われています。

SHEAFFER Crest シェーファー クレスト トライアンフニブ

軸には、刻印がされており内容は、

W.A. SHEAFFER PEN CO.
FORT MADISON,IOWA,U.S.A
MADE IN U.S.A
1250

このように刻まれています。

W.A.SHEAFFER PEN CO. … 1913年に設立した会社名
FORT MADISON,IOWA,U.S.A … 会社の住所
MADE IN U.S.A … アメリカ製
1250 … 12ドル50セント

お気付きの通り、シェーファーの設立時の会社名が刻印されており、住所も宝石商時の住所になっており、歴史を感じる1本です。

1250というところは、おそらく12ドル50セントのことだと思われます。
1940年代の万年筆の軸には、数字が刻まれているものを見かけることが多く、金額が刻まれていることがよくあります。

SHEAFFER Crest シェーファー クレスト トライアンフニブ

この白い丸のマーク、ホワイトドットマークが1924年から採用された誇りと品質の証のマークです。

SHEAFFER Crest シェーファー クレスト トライアンフニブ

尻軸がこのように伸び、押し込むことで吸引ができるプランジャー式と言われる機構です。

ペン先をインクボトルにつけ、この引っ張り出した尻軸を押し戻すことで、インクが吸引されるという吸引方法です。

日本でも古い万年筆でもこのプランジャー式は使われており、現在でもパイロットのカスタム823というモデルにも使われています。

この万年筆は、1940年代のものですので約70年近く時を経た万年筆となりますが、まだまだ現役の万年筆です。

実際に、この当時の万年筆を使用している方々も多くいらっしゃいます。万年筆という名の通り万年使用できる筆記具です。

手入れをしてインクを入れれば書くことができます。
ボールペンができる前に存在し主流だった筆記具ですが、万年筆とは実に便利な筆記具といえます。そして、その筆記具は今の時代であっても燻らず残っている存在であり、おしゃれでもあります。

本当に、文房具は昔かわ変わらない身近な道具なんだと思い知らされます。

歴史を刻んできた万年筆をMyBunguとするのもいいものですよ。
そのメーカーの歴史やそのモデルの歴史などを知ることで、その時代や色々な背景を感じ取ることができます。

それを知るだけでも思い入れが変わり、ともに歩むMyBunguとして大事にすることができるはずです。

そんなMyBunguに出会ってみませんか。

 

 

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