ジェームスディーンを成功に導いた『ラッキーウォッチ』 antique pocket watch

ラッキーウォッチ MYBungu

誰もがその名を知っているジェームスディーン。
ジェームスディーンと言えば、リーバイスのCMなどでご存知の方々は多いと思います。ジーンズの代名詞的な存在ですね。チノパンなどでも大変有名な俳優です。

 

ジェームスディーン(James Dean 1931年2月8日〜 1955年9月30日)

 

そんなジェームスディーンが、自ら『ラッキーウォッチ』と名付け、こよなく愛し、そして大切にしていた懐中時計の存在をご存知でしょうか。

このラッキーウォッチ、その名の通り『幸運の時計』とも言うべき幸運をジェームスディーンにもたらした逸話があります。

話は、ジェームスディーンの下積み時代にさかのぼりますが、1951年に彼は一つの懐中時計を購入します。

その懐中時計は、ゴールドのハンターケースの懐中時計であったことから、下積み時代のことであることを鑑みると、相当の覚悟の上で購入したものであることがわかります。

その懐中時計には、『JD』とイニシャルが刻印されており、彼自ら『ラッキーウォッチ』と名付け、お守りのように身につけていたと言います。

しばらくして…

 

『ラッキーウォッチ』は、彼に幸運をもたらすこととなります

 

彼のデビュー作となった『エデンの東』に大抜擢されることに。

映画初主演となった『エデンの東』の公開は、1955年ですので撮影や編集期間など公開まで期間を考えれば、大抜擢の一報があったのは、まさに『ラッキーウォッチ』を身につけ間も無くの出来事だったと思われます。

そして、撮影が始まり、その撮影のおり実家に訪れたジェームスディーンに、父親より懐中時計用のゴールドの鎖をプレゼントされます。

ジェームスディーンは、この鎖にラッキーウォッチをつけズボンにぶら下げていつも着用していました。

本来なら、懐中時計は、鎖でぶら下げ懐中時計をポケットにおさめ着用するのが普通ですが、彼はポケットにおさめずいつもそのままぶら下げてラッキーウォッチを見せる形にする彼ならではの着用スタイルでした。

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ご覧のように、彼はいつもこのようにラッキーウォッチをそのままぶら下げ常に身につけていました。

ジェームスディーンは、撮影の際も着用していたことから、エデンの東の監督から注意をされますが、彼はこのスタイルを貫き、そのまま撮影を行ったと言われております。

それは実際に、劇中でも確認することができます。

『エデンの東』は興行収入500万ドルという大ヒットを飛ばし、ハリウッドスターとして駆け上がります。

その後も『理由なき反抗』で主役を演じ、『ジャイアンツ』では準主役を演じ興行収入1400万ドルという大ヒットを飛ばし続けます。

 

『ラッキーウォッチ』との別れ

 

ジェームスディーンは、自分のヘアメイクを担当していた年上の女性をママと呼ぶほど慕っていたそうで、ある日、彼女に大切にしていた『ラッキーウォッチ』をプレゼントしました。

彼の元から『ラッキーウォッチ』が離れたその後…

ジェームスディーンは、自動車事故でこの世を去ることになります。
『ジャイアンツ』撮影終了一週間後の出来事で、人気絶頂の24歳の若さでした。

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この写真の懐中時計が、ジェームスディーン自ら『ラッキーウォッチ』と名付け大切にしていた実際の懐中時計です。

事故時にこの懐中時計は彼の元を離れていたのですが、写真の時計がさしている時刻は『5時43分』です。この時刻は彼が自動車事故でほぼ即死だったと言われている事故の時刻に設定されているそうです。

彼の元を離れたラッキーウォッチですが、こうしてその後も彼とのつながりを持っております。このラッキーウォッチは、2013年にオークションにかけられたそうです。

 

記事冒頭の写真は、ジェームスディーンが愛した『ラッキーウォッチ』と同型の懐中時計です。

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ラッキーウォッチは、ローマ数字ですが、こちらはアラビア数字となっております。

ラッキーウォッチの文字盤には、

STANDARD
U.S.A.

の表記があり、この懐中時計にも同様の表記がございます。ラッキーウォッチ同様小ぶりながら肉厚のハンターケースの懐中時計です。

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魚子模様の美しいケースです。このケースに刻まれている模様を魚子(ななこ)模様と言います。

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明治に初めて日本に上陸した商館時計という懐中時計のケースにもよくこの魚子模様が採用されております。当時の日本人は、磨かれたケースに指紋がつくことを嫌がったようで、この魚子模様なら指紋が気にならず、好まれたそうです。

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わずか4cmほどの小さな懐中時計ですが、大ぶりの懐中時計と同じ作りで、手間暇かけられております。古い時計は、現在の時計と違い、部品が分厚くしっかりとした作りであることも特徴の一つです。

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手巻き式機械であるムーブメント表面には、コート・ド・ジュネーブと言われる美しい縞模様の磨き仕上げが施されております。

ネジには、青焼きネジと言われる青焼き処理が施されたネジも使用されており、見た目にも美しいムーブメントです。

懐中時計の機械は、裏蓋を専用工具で開けなければ見ることができないもので、一般の方々が見る機会はほとんどありません。

ですが、その見えないところにも手間暇をかけているということがお分かり頂けると思います。

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このこともまたアンティーク懐中時計の醍醐味と言ったところです。

MyBunguでお話ししております昔から変わらない身近な文房具にも景色というものがありますが、アンティーク懐中時計にもその景色があります。

昔から変わらない景色とは、言わば機能美。

意図的に足した美ではなく、最低限の機能からデザインされる機能美こそ、アンティーク懐中時計にはあります。

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ジェームスディーンが愛した『ラッキーウォッチ』と同型の懐中時計をご紹介しました。

ジェームスディーンのように、あなたにとっての『ラッキーウォッチ』を探してみませんか。文房具同様に必ず出会えるはずです。

『ラッキーウォッチ』探しも楽しいものですよ。
あなたにとって本当に愛せるずっと身につけていたい時計がきっとあります。

アンティーク懐中時計も今では、気軽に手に入るようになりました。一度探してみませんか。

 

『ラッキーウォッチ』は本当に存在します

 

あなたの人生に『幸運』をもたらせてくれるかもしれませんよ。

 

 

 

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