なぜ小学生はシャープペンシル禁止なの???

なぜ小学生はシャープペンシル禁止なの???

『なぜ小学生はシャープペンシル禁止なの???』と思われたことないでしょうか。

皆さんは小学生の頃はどうでしたか?
シャープペンシルを使っていましたか?

おそらくほとんどの方がシャーペンではなく鉛筆を使っていたと思います。

消しゴムと鉛筆、そして鉛筆削り…
時代によっては鉛筆削りの代わりに肥後の守(ひごのかみ)というナイフなどを使用していたでしょう。

僕の小学生の頃もシャープペンシルは使ってはいけないとされていましたので学校では鉛筆でしたが、塾ではシャーペンを使っていたように記憶しています。

そこで疑問になってくることが…

小学生はシャープペンシル禁止

一般的には現実そう感じている方は多いはずです。しかし、文部科学省としてシャープペンシルを禁止しているという事実はございません。

では、なぜ禁止されているのか…

それは小学校自体が個々にシャープペンシルを禁止しているというところが現実の話です。

なぜ小学生はシャープペンシル禁止なの???

では、小学校はなぜシャープペンシルを禁止するのか…

  • 小学校という大切な教育の過程で学ぶべきこと必須となる項目が鉛筆にあるから
  • シャープペンシルが流通する1960年頃において高級品であった
  • 持ってる持っていないでいじめが発生する恐れがある
  • 盗難などの懸念があり問題の種となりうる
  • 正しい握り方や文字の『とめ・はらい・はね』基礎が学べない恐れがある
  • 芯を出す際のノック音が騒音となる恐れがある
  • 芯が出ないなどの故障が懸念される

理由としては、このような内容があげられ、そのような理由から小学校では個々に禁止となっているようです。(一部小学校では禁止となっていないところもあります)

昔は、鉛筆をカッターや肥後の守などで削るという授業もありました。刃物を使って自分で削るという内容です。

今の難しい時代においては、色々と考えさせられます。

運動会といえば昔は親とお弁当を食べるという醍醐味がありましたが、今では親のいない子や親がこられない子にはよくないなどの理由から一緒に食べるということは無くなってしまっている状況もあり、また運動会での順位もつけないなどいったこともあるようです。

そのようなことからも、今後もシャープペンシルの許可はより難しいのではと思われます。

なぜ小学生はシャープペンシル禁止なの???

しかしながら、鉛筆という筆記用具には良い面がたくさんあります。

鉛筆の大半は六角形でできているのですが、この六角形には意味があります。

鉛筆を握るには、人差し指、親指、中指を使いますが、この3本の指で持つのに六角形は適しており持ちやすくなっています。

また、鉛筆は太さと芯の形状から角度が生まれ、ひらがなや漢字に重要な『とめ・はらい・はね』など毛筆に近い表現ができることから正確な字を学ぶ上で適しているといえます。

シャープペンシルでは、一般的には0.5mmですので必然的に小さな字を書くようになると思います。思い出してみてください、小学生のノートは大きな字を書くように作られていたと思います。そこにシャープペンシルでは正確な文字は書けません。大人であってもきっちりと書けないはずです。

また、筆圧にも影響し、鉛筆なら筆圧の弱い子であっても十分に文字が書けます。

それらのことからも小学生において、鉛筆が正確かつ大きな字を書くことにより適しているといえます。

そして言うならば、非常に軽く木の温もりがあり、値段も安価なものでもあります。

今の時代において、鉛筆よりシャープペンシルの方が経済的だとの意見も保護者からあるそうで、シャープペンシルを推す様々な意見があるようです。

もし、シャープペンシルが許可されるようになったら、その子は鉛筆を使うようなことがこの先あるのだろうか…

ふとそう感じてしまいます。

シャープペンシルは便利なものですが、鉛筆という道具から実際に生まれる効果や成果をじっくりと考えていただきたいと感じます。

人は、便利なツールを使い出す裏側で必ず失っているものがあります。

誰もが経験ある携帯電話が普及したことで電話番号を覚えなくなったなどが良い例です。

シャープペンシルを使用することで、一番大切な字の形や基本を正確に学べなくなってしまいます。

そういったことは過去にもありました。

日本人は戦前や戦時中までは筆をよく使っていました。ですので当時の人は子供であっても大人顔負けの綺麗な字を書いています。

ですが今では学校の習字の授業だけ筆を持つ環境となり、筆を持つ機会はほとんどない状況です。その結果、今の日本人は当時の方々と比べ、明らかに字が下手になっているといえます。

この事実は…

筆を使わなくなった戦後から現在
鉛筆を使わなくなるであろう未来

となるであろうと考えられ、ましてやデジタル化が進み文字を書くことが少なくなったことも拍車をかけ、日本人の字に大きな影響をきたしていくことは明白です。

毛筆に変わる鉛筆という存在を今一度見直してみませんか。

2mmや太いホルダーがはやる背景には鉛筆に似た書き味や風合いがあるからです。たまには本家の鉛筆を愛用して字を書いてみてください。

きっと、何かを思い出させてくれるでしょう。

 

関連記事一覧