PLATINUM #3776 14K プラチナ萬年筆 初期の3776 14金 エボナイト芯 という万年筆
PLATINUM #3776 14K プラチナ萬年筆 初期の3776 14金 エボナイト芯の万年筆を紹介します。
このプラチナ萬年筆の#3776は、現在も改良され製造販売されているモデルの初期モデルです。
現在のものはこちらでご覧いただけます。
リンク記事にある現行モデルの#3776センチュリーは、『スリップシール機構』という新たな機構を採用し、万年筆特有のインクが乾いてしまい書けなくなるという問題を解決し、使いやすく改良されています。
これに反し、紹介する初期モデルは従来の万年筆ですので、使わず放置しているとインクが乾き書けなくなってしまいます。
このプラチナ萬年筆の#3776というモデルは、1978年(昭和53年)に作家の梅田晴夫氏を中心とした研究チームにより思考錯誤の上、日本を代表する美しい日本文字のための万年筆として開発誕生します。
そして、日本最高峰の品質をあらわすべく富士山の標高にちなみ#3776と名付けられました。ドイツの名門メーカー MONTBLANC(モンブラン)がモンブラン峰の標高にちなみ4810と名付けたことと同じですね。
1978年に誕生したこの#3776は、ギャザードと言われる蛇腹のような軸をしており、ニブ(ペン先)の裏側にある芯の形状が異なります。
このモデルは、言うなれば二代目といったところでしょうか。エボナイト素材でできている芯に溝が彫られているものとなっています。
ニブ(ペン先)は初期のもので刻印を見るとわかります。
#3776
P
14K 細
〄
ニブにはこのように刻印されています。PはPLATINUM(プラチナ萬年筆)のマークです。
初期より後のモデルになると根元にある〄マークがなくなります。
#3776は、復刻モデルが数回だされているのでニブと裏の芯を見るとある程度は判別が可能です。
ニブとキャップの根元ゴールド部分には、日本の最高峰を示唆する『#3776』としっかり刻まれています。
この万年筆は、現行の#3776とキャップなど異なる形状をしていまして、初代ギャザードのスタンダード版で二代目と思われ、1980年代のものと思われます。
キャップ根元のゴールド部分の『#3776』の裏側には『Platinum』の刻印があります。この刻印も初期のものは文字間が狭く、のちのものは少し広めになっています。
こちらは胴軸を外した状態です。
プラチナ萬年筆用のコンバーターを入れておりまして、インク瓶よりインクを吸入できるようにしてあります。
プラチナ萬年筆は、細字に定評のあるメーカーで、このニブは14金の細字ですが非常に滑らかな書き味のものです。
書いていて思うのですが、日本を代表する美しい日本文字のための万年筆というだけあり、海外の万年筆のニブとは違いを感じます。
そして、この万年筆は、重心が後ろの方に取られており、やや寝かせ気味で筆記するように設計がされていることも特徴の一つです。
PLATINUM 旧 #3776 エボナイト芯
・長さ:138mm(通常時)153mm(筆記時)
・径:13mm
・ニブ:細字 14金 エボナイト芯
※1980年代(二代目)
この#3776は、愛好家も多く初代から現行モデルまでコレクターする方もいるほどプラチナ萬年筆を代表する人気モデルです。
実際に書き味も良く、これから万年筆を愛用する方々にもMyBunguにオススメの1本といえます。
最初に持つ初めの万年筆は、是非とも書き味の良いものを持ってください。できれば店舗で試し書きなどをさせてもらい決めることをオススメします。
万年筆は、書き味に違和感を感じると必ず使わなくなってしまうものですので、くれぐれもご注意ください。
ですが、書き味の気に入ったものであるならMyBunguとして楽しく愛用することができます。
是非ともMyBunguに万年筆を1つ加えてください。
日本の名門メーカー プラチナ萬年筆はオススメです。