そもそもホッチキスのホッチキスってなに?
『そもそもホッチキスのホッチキスってなに?』と思われたことないでしょうか。
我々が普段使っているホッチキス、ホッチキスはホッチキスですが、正式に英語では『STAPLER(ステープラー)』といいます。
では、ホッチキスとはなんなのかときになるところですよね。
当然のことながら、ホッチキスとステープラーは全く同じものですので、どちらも正解です。
ですが、ホッチキスと呼んでいるのは日本だけのことなんです。
では、ホッチキスとはなんなのか????
ホッチキスは、そもそも日本で開発されたものではなく、1903年(明治36年)にアメリカから輸入され、初めて日本で販売されたものでした。
1903年の明治36年といってもピンときませんよね。
明治36年といいますと、
- 日本鉄道豊島線、現在の山手線が開通する
- 日比谷公園が開園する
- 日本初の映画館となる浅草に電気館ができる
- ライト兄弟が人類初となる有人動力飛行に成功する
ライト兄弟が有人動力飛行に成功した年だと知ると古い話のように感じますよね。そんな古い時代にホッチキスはアメリカから日本に渡ってきたものだったんです。
実は、そのホッチキスを輸入して日本で初めて販売した会社というのが、伊藤喜商店といいまして現在のイトーキ、あの学習机などで有名なイトーキでした。
そして、そのホッチキスそのものの製造メーカーが、アメリカの『E.H.Hotchikiss(E.Hホッチキス社)』というメーカーで、”HORCHIKISS No.1”という刻印があったことから、ホッチキスという名称が定着化され『ホッチキス』といわれるようになりました。
このような事例は他にもありまして、メカニカルペンシルを日本ではシャープペンシルというような話と同様ですね。
コピー機などでも同様のことがそんな古くない以前にあったことをご存知ですか。
若い方は知らないかもしれませんが、年配の方に聞かれたらわかりますが、コピー機のことをゼロックスといった時代がありました。
ゼロックスはアメリカの企業で、1959年に世界初のコピー機を世に送り出したメーカーで、そのためにコピー機のことを日本ではゼロックスと呼んでいたんです。
この事例は、ホッチキスと全く同じ状況ですね。
今は、この『ホッチキス』という名称が一般に定着化しているので、文具においては商標登録等されていないようです。
ホッチキスという何気なく使っている名称ですが、実はこのような歴史的背景があったんです。
ホッチキスは、ライト兄弟が有人動力飛行に成功した1903年に日本に入ってきたもので、ホッチキス社の製品であったことからホッチキスと呼ばれた
まとめるとこうなります。
ホッチキスを使っている知人に雑学をお披露目してはいかがでしょうか。
身近な道具である文房具が話のネタになりますよ。