fisher SPACE PEN AG-7 フィッシャー スペース ペン AG-7 というボールペン

fisher SPACE PEN AG-7 フィッシャー スペース ペン AG-7

fisher SPACE PEN AG-7 フィッシャー スペース ペン AG-7を紹介します。

fisher(フィッシャー)といえば、NASA公認の宇宙飛行士愛用のボールペンで有名なメーカーです。

fisher(フィッシャー)
アメリカ カンザス州のポール・フィッシャーによって創業、世界初のボールペン開発に携わった経験から1948年『フィッシャー・ペン・カンパニー』を設立。自ら100万ドル以上を投じてアルミニウム製ボールペン『スペースペン』の試作を続け、1967年に宇宙空間でも書ける初代EF-400というモデルを開発する。そして、NASAへの売り込みを行い、NASAでの厳しいチェックをパス、翌年の1968年にはアポロ7号で採用され宇宙で使用される。その後、1969年では人類史上初となる月面着陸を成功させたアポロ11号でAG-7というモデルが採用される。スペースペンは現在もNASAで宇宙飛行士が使用するボールペンとして採用されている。

アポロ7号で採用された初代モデルEF-400ではなく、今回は人類史上初の月面着陸に成功したアポロ11号で採用されたモデルAG-7です。

fisher SPACE PEN EF-400 フィッシャー スペースペン EF-400 というボールペン

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fisher(フィッシャー)らしい、このような月面着陸時の映像がプリントされたパッケージに入っています。

このAG-7というモデルは、1969年月面着陸に成功したアポロ11号で使用されたモデルで現在も販売されています。

アポロ11号は、ニール・アームストロング船長率いるチームがこのAG-7を愛用したことで知られており、当時からデザインも機構も変わっていません。

fisher SPACE PEN AG-7 フィッシャー スペース ペン AG-7

クロームメッキの大変綺麗な輝きを放つボールペンで、EF-400とはまた違うノスタルジックな雰囲気を持っています。

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EF-400はキャップ式ですが、こちらはノック式となっております。

fisher SPACE PEN AG-7 フィッシャー スペース ペン AG-7
fisher SPACE PEN AG-7 フィッシャー スペース ペン AG-7

ノック式ですので、ノックを押すとボールペンの芯が出ます。ノック部分は引っ込んだままとなりますが、クリップ横のボタンを押すことで芯を引っ込めることができる機構です。

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リフィルは、EF-400同様のリフィルとなっており、軸の接合部もしっかりとした作りになっております。

fisher SPACE PEN AG-7 フィッシャー スペース ペン AG-7
・長さ:130mm
・径:10mm
・生産国:アメリカ製
※-35℃〜121℃まで対応できる窒素ガス入りリフィルを採用(水の中でも筆記可能)

fisher SPACE PEN AG-7 フィッシャー スペース ペン AG-7

こちらは大きさを比較したもので上がEF-400、下がAG-7です。収納時のEF-400ですからかなり小ぶりですのでAG-7が大きく見えています。

fisher SPACE PEN AG-7 フィッシャー スペース ペン AG-7

こちらは筆記時のEF-400とAG-7です。ほとんど同じ長さになっています。書き味などはリフィルの関係上滑らかでどちらも変わりはないかと思います。

厳密に言えば、キャップ式EF-400とノック式AG-7では重心の位置に違いがあります。

EF-400はキャップ式ですので重心が軸の真ん中より前にあり、AG-7はノック式ですので重心が軸の真ん中より後ろにあります。

その関係上、EF-400の方が筆記時には軽く感じられます。

fisher SPACE PEN AG-7 フィッシャー スペース ペン AG-7

しっかりと軸にAG7の名が刻印されています。

ネット記事の中にはNASAがfisher(フィッシャー)に依頼をしたという記述をよく見かけますが、NASAが依頼をした経緯はなくfisher(フィッシャー)により独自に100万ドル以上の資金を投じ開発され誕生したもので、正しくはNASAに売り込んだことで採用されました。

元々は、粘度の高いインクを使用しペン先のボールが動いた時だけインクが流れ、筆記できるよう窒素ガスによる加圧の機構を開発します。

この開発がボールペン本来の問題点を解消し、かつ無重力空間での筆記までも可能にしていることによりNASAへの売り込みが行われ、NASAによる度重なる厳しい試験をクリアし採用され『スペースペン』は誕生します。

NASAでは、1958年〜1963年に有人宇宙飛行を目標としたマーキュリー計画を実施、また1961年〜1966年には宇宙船同士のドッキングや宇宙遊泳を目標としたジェミニ計画が行われ、その際には鉛筆が使用されていました。

そして1961年〜1972年に有人月面着陸を目標として実施されたアポロ計画において、1968年のアポロ7号で初めてfisher SPACE PEN EF-400が採用され、翌年1969年月面着陸に成功したアポロ11号ではAG-7が採用されることになり、fisher SPACE PENは名実ともに宇宙飛行士が使用するペンとして有名になります。

現在では、NASAの御用達のペンとして採用され続けています。

fisher(フィッシャー)のボールペンには、アポロ計画をそして宇宙飛行士を支え続けた歴史があります。世の中にそのようなペンがあるでしょうか。

是非ともMyBunguとして加えていただきたいボールペンです。

fisher(フィッシャー)のボールペンは、きっと書くだけでなく違う楽しみを教えてくれるMyBunguとなるでしょう。

 

 

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